思考がくすぐられる。非さんが描く、鬱くしいアートと一体化する青年たち
アートの一部に溶け込むような、虚ろな目をした青年たちの存在感───。
一度見たら忘れられない、独自の世界観を展開する作家・非さん。人物と一緒に描かれた素材の異様な雰囲気や、顔の一部が人工物に置き換わった様子など、見慣れた物が「普通」でなくなるような画面に、ゾクッとして目が離せなくなります。
タイトルが付けられていない作品は、作品一枚一枚のメッセージを見る人の感性に委ねているようで面白いですよね。またグレーを基調に時折まぜられる多彩な色使いは、押さえつけられた多感な内面や、どうしようもない不安定な心象を映し出しているようにも感じます。
見れば見るほど、非さんの世界に埋没してしまいそうな作品を特集しました。それではご覧ください。