応募総数1,100作以上!『百合文芸』マンガ原作コンテスト結果発表
2024年7月2日(火)~ 2024年9月30日(月)まで開催された、コミック百合姫×pixiv「『百合文芸』マンガ原作コンテスト」の受賞作品がついに決定!
大賞作品には賞金が授与されるほか、コミック百合姫にてコミカライズが決定しています。
応募総数は1,100作品以上! 鮮烈な出会い、相手を想うからこそ芽生えた葛藤、二人ならではの愛の形……などなど、珠玉の作品が集まりました。
もちろん全てpixivで読めるので、少女たちが紡ぐ物語の数々をお楽しみください!
大賞
セレンティア公爵家の一人娘であるエレーヌは、我儘令嬢として知られている。エレーヌの忠実なメイド、ソフィアは、エレーヌがまるで別人のような態度を取ることを不可解に思い、彼女に銃口を向ける。捕らえられたソフィアは、転生者・ユカリの魂がエレーヌに宿ったことを本人から知らされる。ユカリによると、一か月後に魔力震という災害により国が危機に陥るようで───。国を、そしてエレーヌを救うことはできるのか。協力関係を結び、それぞれの目的のために奮闘する二人の物語。
選評:「異世界転生」における「元のキャラクターはどこにいったの?」という疑問をスタート地点に、「元の令嬢が好きだったメイド」と「性格が変わってくれたほうが都合のいい周囲」という対比など、設定を活かした展開が面白かったです。主人公も「身体を返してあげるべき」と好感の持てるキャラクターで、そんな主人公(見た目は愛する主人)と交流する中でメイドが葛藤を抱えていくというプロットが分かりやすい。ラストシーンも王道で、しっかりと期待に応える締め方になっていたことも評価のポイントでした。
pixiv小説編集部からのコメント:協力関係を超えていくソフィアとユカリの関係性、そしてエレーヌの存在。手を取り合って進む二人の姿から最後まで目が離せません!
優秀賞
選評:「アラビアンナイト」的な世界観のディティールと、物語に情熱を持つ主人公が魅力的に描かれていました。後半にむけては疾走感のある展開で、最後まで読ませる力があります。
pixiv小説編集部からのコメント:惹き込まれる世界観で、キャラクターたちの個性が光ります。シャイラが語る魅力的な物語も必読です!
選評:キャラクターの欲望や感情が上手く交錯して、続きが気になる展開を生み出しています。明け透けで奔放、だけど繊細というヒロインが印象的で、記憶に残るキャラクターでした。
pixiv小説編集部からのコメント:多感な少女たちの息苦しさを繊細に描いた本作。悩みを抱える二人が、もがきながら自分の思いと相手に向き合っていく姿に惹き込まれます!
pixiv賞
アイドルの花月林檎は誰からも愛される存在としての自負がある。そんな花月を嫌う同級生・時津胡桃が気になり、花月は彼女をかまう。胡桃が好きな作家のサイン本を持って行ったり、何とか胡桃の気を引こうとする花月をよそに、胡桃は一向に心を許してくれない。胡桃の発言に感情的になった花月はキスを仕掛け、二人は決別する。時を経て、作家となった胡桃の映画化作品のオーディションに花月が現れて───。
選評:誰からも愛されるアイドルである主人公が、主人公に興味がないヒロインに徐々に執着していき、最終的には一番感情を乱されてしまう……という一連の流れがとても魅力的。
pixiv小説編集部からのコメント:読めば読むほど、毒りんごという言葉が似合いすぎてしまう主人公の思考・言動に囚われてしまいます。二人の今後も気になります!
選評:振り回されながらも、「あの子」の心の一番近くには自分がいたい。思春期の少女の言葉にしきれない感情を丁寧に捉えた1作。ラストは切なくも温かい気持ちになりました。
pixiv小説編集部からのコメント:「三番目にしてあげる」という印象的な返事から始まる本作。二人の繊細な物語が季節とともに進んでいく様子がとても素敵です。二人が醸し出す雰囲気に病みつきになります!
たくさんのご応募ありがとうございました!