現実が遠のく。黒田さんの柔らかな色が積み上げる幻想空間。
さまざまな色が重なって作られる遠近感には、不思議な力があると思いませんか?
黒田さんが描く作品は最初に目を引く明るいパーツや惹きつける色合いから、だんだんと作品の核心へと意識が向くように、私たちを誘導するような流れを感じる気がします。浮遊感を感じる淡い色の重なりの中、何が描かれてるのかを探しながら夢うつつな心持ちで、作品の深さにどっぷり浸るのも素敵な体験かもしれません。
今回は、ぼんやりと暗がりから浮かび上がる不思議な世界へと誘われてしまいそうな黒田さんの作品を特集しました。それではご覧ください。