1時間〜3時間で遊べる!クトゥルフ神話TRPGおすすめシナリオ5選
文/西田ドリンク
気軽に遊ぶなら短時間シナリオ
TRPGはおもしろい。
異議は認めない。私はそれくらいに、TRPGを愛している。どうしても異論がある人は、先に以前の記事を読んで、「おもしろそうかも?」くらいの空気感になってからこの記事を読んでほしい。
しかし、そんな私でも一理あると思ってしまう、TRPGの大敵が存在する。それはクトゥルフでもニャルラトホテプでもない。スケジュール調整である。
TRPGは長い。
こればかりは反論のしようがない。世間ではプレイ時間8時間だの10時間だのといったシナリオが平気で流行っている。いったいどういうことだ。人類はみんなドパガキになりつつあるんじゃなかったのか。
もちろん電子のRPGを遊ぼうと思えばより多くの時間が必要になるが、あれは1人で遊ぶのが前提のゲームである。複数人で遊ぶことが多いTRPGにおいて、10時間もまとまった調整を行うのは難易度が高い人もいるだろう。もちろん長時間シナリオには長時間シナリオのおもしろさがあるのだが、やはり昨今の世間の潮流とは乖離する。映画を1本見るくらいの気軽さで遊べるシナリオも流行るべきである。ドパガキだってTRPGを楽しみたいじゃないか。
そこで今回は、1時間〜3時間ほどで遊べる比較的短いクトゥルフ神話TRPGのシナリオ紹介したいと思う。例によって、ネタバレは極力排除してシナリオの紹介を行なっているので、安心して読み進めてほしい。
短時間で遊べるおすすめシナリオ
プレイ時間30分〜1時間程度の、かなり気軽に遊べる作品。プレイヤー人数は2〜4人。
現代日本の一軒のカフェを舞台にした、短時間シナリオの入門編ともいえる作品である。探索箇所が明示されたシンプルな構成で、キーパー難易度・プレイヤー難易度ともに低く、初めてキーパーを担当する人にもおすすめ。全編無料でダウンロードできるので、全員が初めてTRPGをプレイするというメンバーでも安心して手を出してみてほしい。
プレイ時間1〜2時間のコメディーシナリオ。プレイヤー人数は1人〜上限なし。
クトゥルフ神話TRPGにおいて、100面ダイスで96以上の出目を出してしまうことを、ファンブルという。このシナリオは、文字通りこのファンブルが死に直結するシナリオである。悪ノリを楽しむためのシナリオなので、仲のいい友人と運試しくらいのつもりで遊んでみるのがいいかもしれない。ただし、プレイ人数が増えれば増えるほど難易度が上がるため、注意が必要。
探索者が置かれるのは、白い部屋。そして、相手と繋がるマイクとスピーカー。本作が焦点を当てるのは「向こう側にいる相手と何を話すか」。相手の声を聞き、その言葉を信じるか迷い、自分の言葉を返す。そのやり取り自体が探索になっていく作品である。短時間でロールプレイを深く楽しみたいふたりに勧めたい。
プレイ時間2時間のリアルタイム制シナリオ。プレイヤー人数は2人。
短時間シナリオと聞くと初心者向けの作品を想像するかもしれないが、本作はその期待をかなり強く裏切ってくる。実際にストップウォッチで2時間を計測し、プレイヤーは刻一刻と減っていく時間の中で探索と決断を進める。ふたりが得た情報をどう共有し、何を優先するかも重要になる。短い時間そのものがプレイヤーを追い詰める仕掛けとして働く、一風変わったギミックのシナリオだ。
プレイ時間1〜3時間の謎解き・探索中心のシナリオ。プレイ人数は2〜5人。
夜の水族館を舞台にした、夏の怪談を思わせるシナリオ。昼間ならにぎやかなはずの場所から人の気配が消え、暗い館内に水槽の光だけが浮かぶ。本作は、そんな非日常的な空間を複数人で探索し、手がかりを集めながら謎を解いていくシナリオだ。難易度は低めに設定されているため、しっかりホラーの雰囲気を楽しみながらも、初心者を交えた卓や継続探索者の活躍の場として選びやすい。
総括
今回は、初心者でも手を出しやすいものをメインに、比較的短時間で遊べるおすすめシナリオを紹介してきた。どの作品にも、クトゥルフ神話TRPGならではの魅力が詰まっているので、ぜひ全てプレイしてみてほしい。
プレイ時間は長くても3時間。これならば、ドパガキ諸君もきっと楽しんでもらえるだろう。





