動画も必見♡ バーチャルアーティスト・鴨見カモミがVRoid Studioを試してみた!
バーチャルYouTuberの総数が4,000人を突破したと言われる昨今。とはいえ3Dモデルの作成はまだまだ敷居が高い……。そこに登場したのが、お絵描きをするような直感的な操作でキャラクターが作れるという「VRoid Studio(以降、VRoid)」です。
今回は、イラストレーターとしても活動されているバーチャルアーティスト・鴨見カモミさんをお迎えして、開発中のVRoid をいち早く体験してもらいました!
── まずは、それぞれ自己紹介をお願いします。
みなさんこんにちは。バーチャルアーティストの鴨見カモミです。
この6月にデビューしました。詳しくはYouTubeの自己紹介動画や、Twitterアカウントを見てください! 今日はVRoidをさわらせていただけるということで、楽しみにしています!
こんにちは、のりおといいます。pixiv運営本部本部長と兼務で、新技術プロジェクトプロデューサーとして、現在VRoidの企画・制作・プロダクトマネージャーをやっています。
VRoidの構想は昨年(2017年)の10月くらいから、実際に開発を始めたのは、この2月からですね。
こんにちは、しげぽんです。これまでアトリエシリーズ(ロロナ~シャリー)等のゲームのリードモデリング、他イベント向けVR作品等のルックデベロップメントを行ってきました。
日に日に需要が高まっている3Dキャラクターの制作を「もっと簡単にして、多くの人に広めたい、表現の可能性を広げたい」と思っていたところ、のりおさんに声をかけていただき、いきなり朝までチャット状態で話しこんだ結果(!)、この6月からVRoidのプロジェクトに表現・技術サポート担当として参加しています。
── まだVRoidはリリースされていないのに、すごい反響ですよね。
たくさんのお問い合わせやご質問をいただいて感謝と、プレッシャーがすごいです(笑)。
まだ動かせる段階になっていない機能もあるんですが、とりあえずカモミさんに実際にさわっていただいて、こういう感じというのを体験していただければと。
実はカモミさんにお送りした開発版には、まだ保存や書き出しの機能をつけていないので、不用意にVRoid Studioを閉じてしまうと、せっかく作ったデータが水の泡になりますのでご注意ください!
一期一会だ(笑)。
もちろんリリース時には書き出しも読み込みもできますよ!
── では、カモミさんインストールできたようですのでお試しください! 読者のみなさんは以下、動画でその様子をご覧ください。
まず髪型の編集ですが、絵描きがキャンバスの上に線画を1本引いてアンドゥで消してっていうリズムと同じ感覚で、すごく直感的に描けました。あとカモミは、自分のこのヘアメイクに丸一日かかったけど、VRoidならそれこそ5分でこれだけできてしまうのはすごいなって。
おおっ!(歓喜)
従来の3Dソフトとは全然違って、絵描き感覚で作られたソフトだなと。描いたあとでも髪の房の太さや色を調整できるので、とりあえずアバウトに描いておいて、細かい調整はあとで、みたいなこともできるのがいいですね。房の位置はあとから動かせないけど(笑)。
テール機能……もしかしたらリリース時には間に合う……かも……。
猫耳は現状だと髪として描くことでそれっぽくはできると思います。
アホ毛もですけど、求められる機能なので、なんとかしたいですね。がんばります!
次に顔の編集ですが、これから塗るブラシの形状のプレビューが、3Dビューのモデル上にリアルタイムでシミュレーションされていて、塗ったらどうなるのかがわかりやすいですね。普通、直接3D上に描こうとするとブラシがどういう角度で当たってるのかわからないので。
きょうの開発版では、ちょっとバグで表示されていないんですが……本来は3Dの顔の画面の右側に、UV展開(※立体である顔の表面を平面に展開)したものが表示されて、そちらに描くこともできます。
UV展開に描いたものも3Dの画面にリアルタイムでプレビューされます。カモミさんのように普通の3Dソフトに慣れている方は、ぶっちゃけそちらのほうが描きやすいという方もいらっしゃるかも。
今のVRoidのメインで使っているモデルはA、B、CときてDだから「ドロシー」って名前がついているんですが、次のモデルでは、まつ毛や目玉の形状の自由度もずっと上がって、顔編集でもVRoidならではという部分がもっと増えるかなと思います。
それは7月末に間に合わせます。
── だ、大丈夫ですか? 言い切っちゃって。
大丈夫です!
ちなみに僕の方からカモミさんに聞いてみたいんですが、普通の絵を描くときって髪とか顔とか体って分けて描かないと思うんです。
VRoidでは、髪型編集、顔編集というふうにグルーピングされていて、そこにレイヤーを重ねて描くという、ちょっと特殊な形なんですが、そこに違和感ってなかったですか?
それはあんまりないですね。ほかの3Dソフトでも間違って描きたくないところに描いてしまわないようマスクしたりしますし。「ミラーリング」は欲しいかなって思いましたけど。
── ちなみに、VRoidの画面の上の方に「顔編集」と「髪型編集」と並んで「体型編集」と「衣装編集」と「撮影」というタブがあるんですが。
まだこの開発版では何もないんですが、これも7月末に間に合わせます。
まあプロトタイプはできているんで。「衣装編集」は、編集というか、いくつかプリセットがある中から選ぶような形ですが。
カモミはクリエイティブの新境地(フロンティア)を目指して活動しているので、VRoidが目指すところと、マインドは近いなって感じています。
これから未来に向かって絵を描くことの敷居も下がって、もっともっと面白いものづくりや表現の幅が生まれてくると思うし、だから、これからもVRoidの進化には期待しています! そしてカモミもバーチャルアーティストとして本格的に活動していきますので、よろしくお願いします!
これまでは僕自身がプロとして作品をユーザーさんに届けてきたんですが、これからはユーザーさん自身も、そのクリエイティブの楽しさを味わっていただきたいなと。
絵が描けない人でも、夢見ていたり妄想したりしたことを簡単にというのがVRoidに込めた想いなので、それを実現できる入り口のひとつになればと思っています。
特に、絵は描いているけど3Dはまだという方には、ぜひ使ってみてほしいなと思います。
今まで3Dをやってみようとしたけど、くじけちゃったという方にも、再挑戦してもらいたい。そしてVTuberデビューしてもらってもいいし、バ美肉してもらってもいいし(笑)。
アニメやゲームを作ってもらってもいい。VRoidを使って、3Dのキャラクターがあるからこそできる創作に挑戦していただけたらうれしいですね。
── ありがとうございました!
「VRoid Studio」先行利用をしたい方は事前登録!
VRoid Studioは、2018年7月末に公開予定のオープンベータ版にさきがけ、先行クローズドベータの提供も予定しています。誰よりも早く試したいというみなさんは、公式サイトの「VRoid Studio先行利用応募フォーム」から、ふるってご応募ください!
「VRoid Studio」とは
pixivは3DCGアニメーションやゲーム、VR/ARプラットフォーム上などで利用可能なキャラクターの3Dモデルを簡単に作成できるキャラクターメイカー「VRoid Studio」を、2018年7月末にリリースします。VRoid Studioは、Windows・Macで利用できるアプリケーションで、どなたでも無償で利用可能となります。