創作やっててよかった……! 同人音楽クリエイターが語る即売会の魅力【APOLLO放送局 Day2】
いろいろな出会いがある即売会は大切な交流の場

──みなさんは同人音楽の即売会、お好きですか? 理由も含めて教えていただけたらなと。
ななひら:即売会大好きです! CD買いに来たよって来てくれると本当にうれしい。それから、自分の好きな作家さんに会いにいけるから楽しいです!「あああ、憧れの◯◯さんがいるー!」って、完全にオタクモードになっちゃいます(笑)
ハム:僕も、自分が作ったものを自分の手で渡せる交流の場として、あと自分の周りにいる人たちがどんなものを作っているのかがわかる場としても大好きです。それから、文化祭みたいな空気感があるのもいいですよね。元気をもらえます。
MK:僕は人と話すことが苦手なので、即売会は人とのつながりを増やせる貴重な場です。
Hommarju:人に会って話すのが好きなんですけど、話したい人が1か所に集まるっていう意味でありがたいです。ちょっと同窓会みたいな雰囲気がいいですよね。
──即売会で印象に残ってるエピソードってありますか?
ハム:僕の曲を聴いて作曲を始めましたって人がCDを持ってきてくれたことがあったんですよね。「あなたの活動をきっかけに同人音楽に興味を持ったんです。初めてCDを作ったんで聴いてください!」って。あのときは感動しましたね。しばらく放心してしまって……。創作やっててよかったなって心から思いました。

ななひら:私も、年に一回講師をしている専門学校の生徒さんが、自分で作ったCDを持ってきてくれたことがありました。
MK:一番びっくりしたのは、高校時代の部活の先輩がブースに並んでたことですかね。お互い、何やってんの!?ってなりました(笑)
Hommarju:僕は、Hommarjuさんの曲を聴いて元気をもらえましたとか、励まされましたって言いに来てくれる方が多いですね。
──私もHommarjuの楽曲聴かせていただいてるんですが、人柄が出ているというか……。聴いていると「頑張らなくていいんだよ」って言われてるような気持ちになるんですよね。
APOLLOってぶっちゃけどう?
──APOLLOはネット上の即売会というコンセプトなんですが、初めて聞いたときどんな印象を持ちました?
MK:正直、楽そうだなって。もちろん即売会は大好きなんですが、人と話すことが苦手なので、ちょっと助かるなって。
ななひら:私は逆に、最初はちょっと物足りない感じがしました。人に会えるのがイベントの醍醐味かなって思っているので。

Hommarju:地方の人にとってはいいですよね。大きいイベントってほとんど首都圏じゃないですか。そうすると、現地に向かうのも大変だし、泊まる場所を見つけなきゃいけないしってハードルが上がるんですよ。APOLLOだとそういうのがないので。
──実際にAPOLLOに参加されてみてどうですか?
ななひら:すごく便利だと思うんですけど、イベント感はあんまりないかもしれないなぁと感じました。
Hommarju:たしかに実感みたいなものは薄いかなって反面、結果としてはちゃんと残る。形容できない新しい概念なのかなと。お祭りなんだけど、それはネットの中だけで、リアルな自分は日常にいて。僕のなかでは24時間テレビを観ている感覚です。いつ見るかは自分で決められるというか。
ハム:僕の場合は、イラストレーターさんや作家さんとのコラボでCDそのものをひとつの作品として出してるので、やっぱり曲だけだと100%伝わっているのかな……?って思ってしまうんですよね。ただ、買ってくれた方から、ダウンロードだから気軽に聴けるし、管理が楽だって話はよく聞きます。
ななひら:売り切れてしまったCDをダウンロードで出せるのはいいですよね。プレスするほどでもないけど、手焼きするのは大変だなってときに便利。在庫リスクがないのはありがたいです。
MK:即売会になくてAPOLLOにあって一番感動したのは、作品の代金に金額を上乗せできるBOOST機能。感想をいただけるのはもちろんうれしいんですが、対価というかたちで評価してもらえるのは感慨深かったです。
──HommarjuさんとMKさんは、第2回APOLLOで新作を発表されましたよね。それにはどういった意図があったんですか?
MK:Hommarjuが誘ってくれたんです。新しくて面白い!って思ったんで、これからどうやって発展していくのか近くで見ていきたいなと。それから、まったく新しいイベントだからこそ、あえて新作で切り込んでみたかったんですよね。CDではできないことをやりたくて、シンセの音色を入れるっていう特典をつけました。

──みなさん、今後のAPOLLOになにか期待することはありますか?
ななひら:音楽を作る側だけじゃなくて、純粋なリスナーの方にも、もっと広まっていくといいなと思います。
MK:APOLLOはまだ駆け出し。だから、参加する側が気付いたことをどんどん柔軟に取り入れてほしいですね。
ハム:参加する側からすると、これでいいのかなって思うところもあるので、もうちょっとわかりやすいシステムになるとうれしいです。
Hommarju:僕は一点だけ。海外からも買えるようにしてほしい。それは間違いなくAPOLLOにしかできないので。海外の方がイベントに参加するのってかなりハードルが高いじゃないですか。そのハードルがないのがインターネットのいいところ。日本だけでなく海外でもお祭りが楽しめるようにしてほしいです。
APOLLOの今後の進化にご期待ください!
終始、和やかな雰囲気で進行した『APOLLO放送局』2日目。実際にAPOLLOに参加しているクリエイターの方々のリアルな声が聞けました。APOLLOには、まだまだ進化していく余地がありそうですね。
全編はこちらからぜひご覧ください!
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