【やってみた!】似顔絵をプロに習うと2時間でどこまでうまくなるのか?
▼STEP1:吸収
極意1:絵が下手な人は描きはじめる前の観察を徹底的にせよ
似顔絵を始めとして、イラストや絵が苦手な人は事前の描く対象の観察が足りないことが多いのです。まずは、描く相手をしっかりと見て、相手にどういった特徴があるかをつかんで"吸収"をすることが重要です。
今回は練習も兼ねて、これ。
この透明の板の上に顔をトレースするイメージでその観察過程を描き写してみましょう。ヨッピーさん持ってみてください。
え?おれ…?
顔の中の、高さのあるところとか影の部分はどこなのか…、唇は厚いのか、輪郭はどうか…。眉毛の太さや形を確認してください。顔の真ん中はどこですか?
ここー!
わー人の顔の上に落書きしてるみたいで超たのしい!ヨッピーさん、もっと顔にこの透明の板くっつけてくださいよ
二重の幅とか全然違うー!私ののっぺりした顔とは全然違うー!!たーのしー。ヨッピーさん眉毛ふっといですねー
おいこら
眉毛もただ、塗りつぶすだけでは無くて、毛の流れとか密集しているのかスカスカなのか…、こう見るとわかりますか?だいぶ印象が違いますよね。
塗りつぶす濃さや、毛の流れ、隙間の具合…たしかに…、全然違うな。
そういうのも特徴の1つとして、描き分けたりして吸収していきます。
できた。なんだろうこれ、すごく呪われそうな置物に仕上がってしまった。大丈夫かな、この先。
▼STEP2:組み立て
極意2:バランスと配置が命!
さっきは、パーツ毎の特徴や全体の雰囲気をつかむための観察をしました。あわせて、頭のてっぺんから目の鼻までの距離はどれくらいか、
顔全体における髪の毛がどれくらいの分量か、鼻の付け根と目の距離はどうなのか…、顔の中心から考えてどんな位置に各パーツがあるのか、そういった全体の顔を構成する要素を確認します。
頭から鼻の距離はこのくらい…とか辺りを付けていくイメージです。似顔絵はとにかく全体のバランスと配置が命です。1つ1つのパーツで考えてはだめです。このバランスと配置は常に意識をしてください。
あ、ひにしさん、めちゃくちゃおでこ狭くてバランス悪いですね。これも特徴です。
ふんわりディスられた!
▼STEP3:発散
ついに実践編だ!
さあ、これからまた似顔絵を描いてもらいますよ!吸収、組み立てで集めた相手の顔の情報を実際の似顔絵にしていってください。最初の倍の時間、30分で描きましょう!
極意3:描きはじめのとっかかりは顔型のイメージから!
あの…先生、吸収、組みたての工程で特徴は洗い出せたけれども、描きはじめのとっかかりが分からないんですが…
そんな時は顔型を真ん中に描いてから、大まかにバランスと配置に注力して、各パーツを描きます。
描きやすいものからで良いのですが、顔の中心からのバランスを見ながら描いてほしいので、最初に顔の中心はどこになるかガイドを置いてから描き進めてみてください。
ふむふむ、顔の中心ね。
あれ、ヨッピーさん、めっちゃ上達してますねーその調子です。
オレ、結構いい感じじゃん。
(ちょっと褒めるとこれだよ…)
先生、この手つき、鉛筆の持ち方。あたし、今凄い絵が上手い人っぽい!ねえ、見て見て!
(何言ってんだ、こいつ)