プロのイラストの添削ってどんな感じ? 京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースのイラスト添削を公開!
京都芸術大学とピクシブが提携し2021年に新設された、京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコース(KUA)。完全オンラインでいつでもどこでも学ぶことができる上、米山舞さんや吉田誠治さんなど人気イラストレーターの講師陣が、培ってきたノウハウをレクチャーしてくれます。
とはいえ、「オンラインで絵を学ぶってどんな感じなの?」「指導って具体的にはどういう風にしてもらえるの?」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
学習は動画教材の視聴、課題提出とそのフィードバックで進んでいきます。今回は大学と添削を担当した講師陣、学生さんの許可の元、課題イラストと添削を公開いたします。
また、「レイアウト・構図」の科目で添削を担当しているぐうさんに、どんな点に気をつけて添削をしているのか、お話を伺いました。
どんな添削をしてもらえるの? 実際に見てみよう!
メインビジュアル
課題は、「京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースのメインビジュアル制作」。テーマの検討やラフ作成を行ったうえで、イラストを作成します。
レイアウト・構図
課題は、「指定されたイラストの中から好きなものを選んで構図の分析を行い、モチーフを置き換えて、自分のイラストを作成すること」。また、制作時に気づいたことをコメントシートで提出します。
美術解剖学
課題は、「全身骨格図の制作」。授業の資料を参照しながら全身骨格図を描き、骨の名称も書き込みます。
直撃! 「レイアウト・構図」添削担当のぐうさんに聞いてみた
── ぐうさんの簡単な経歴を教えてください。
京都芸術大学 通学課程の情報デザイン学科イラストレーションコースを卒業後、フリーランスでイラストレーターをしています。レイアウト・構図の科目で課題の添削を担当しています。
── 通学課程と通信教育課程で異なりますが、大学OBなんですね! ぐうさんが添削するときに意識していることはなんですか?
学生さんが納得しやすい添削を心がけています。添削者は学生さんからすると知らない人で、急に「ここが悪いよ」「ここをもっとこうしたらいいよ」と言われると、受け止めづらくなってしまうかもしれないので、できるだけ論理立てて伝えながら、その絵の目的に合った改善案を渡すようにしています。
自分が学生の時に、先生の意見に対して「本当に?」と思うことがあったので、自分が伝える側になった今、相手に理解してもらえる言い方を意識しています。
── ひとつの添削にどのくらい時間がかかりますか?
はやくて1時間、長いと1時間半以上かかってしまうこともあります。課題に込められた学生さんの意図を知るために、コメントシートを読んだり、提出イラストの理解を深めるのに時間をかけています。
あとは、学生さんが講義内容を間違って理解していたり、分析が足りていなかったりすると、授業内容をもう一度さらったり、補足して分析をしたりするので、時間がかかってしまうこともあります。逆に、授業の理解度が高かったり、制作意図がしっかり書かれている作品は改善点がすごく見つけやすいので、スムーズですね。
── 添削をしていて、嬉しいときや楽しいときはどんなときですか?
授業への取り組みが意欲的な学生さんの作品を見ると、「こんなところまで分析したの?」「こんな工夫をしたの? すごい!」と驚かされますし、嬉しくなります。やっぱり100%がんばって描かれたイラストには、こちらも100%で返してあげたいですね。
── 添削を拝見して、通学するよりもむしろ細かく見てもらえるのでは?と思ってしまいました。
── イラストについて、人からもらったフィードバックをどんな風に活かすと上達が早くなりますか?
時間があれば、人からもらったフィードバックは全部試してみて、その上で、自分の表現に効果的かを見極めるのが大事だと思います。効果的じゃなければやめてもいいし、効果的なら取り入れる。たくさん試して適度に取捨選択していくことが、多くの手法を学ぶきっかけになると思います。
── ちょっと大学の話からは離れますが、手っ取り早く絵がうまくなる方法はありますか?
── 急がば回れですね。それでは最後に、ぐうさんから見た、京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースの魅力について教えてください。
自分が通った情報デザイン学科は実践が多くて、それはそれでよかったのですが、絵の技法などはやっていくうちに覚えていくことが多かったです。イラストレーションコースでは、技法などを1から教えてもらえるのがいいですね。技法の細かいレクチャーなどは専門学校などでも教えてもらえますが、大学に通った資格をもらえて、知識技能も身につけられるのは魅力だと思います。
あとは、絵の勉強をするときに、イラスト関係の本を買う方もいますが、分野ごとに分かれていますし、ためになる本を探すのは難しかったり時間がかかったりもするので、大学の授業として最初から揃えてあるのは、在学生にとって魅力的だと思います。
── どうもありがとうございました!
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースとは?
今回ご紹介したイラスト添削は、京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースの教育課程で実際に行われているものです。
ここからはどのようなコースなのか、その特徴を紹介いたします。
・完全オンラインでイラストが学べて、大学の卒業資格を取得可能
・ピクシブと共同開発したカリキュラムで、基礎から実践まで学ぶ
・第一線で活躍するイラストレーター講師陣による、質の高い授業を提供
・1年間の学費は32.3万円。経済的負担を軽減
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースは学びやすさと質の高さを兼ねそろえ、10代の学生から社会人や主婦まで、幅広い方の夢を後押しします。
コースでは、ツールの使い方、作画技術、業界知識から契約書の読み方まで、体系的かつ網羅的なカリキュラムが提供されています。
入学説明会や体験授業を多数開催!先生から講評を受けるチャンスも!
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースでは、入学説明会や体験授業など、さまざまなイベントが年間を通じて開催されています。
実際にコースで授業をしている先生から講評を受けるチャンスもあります!
「誰にどんなことを教えてもらえるの?」「どんなことが学べるのかもっと詳しく知りたい!」など、疑問や興味を持たれた方は、ぜひイベントに参加してみてください。
▼最新のイベント情報はこちら▼
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコース公式noteにて、最新のイベント情報を公開中!
イラストレーターを志す、みなさんのご参加をお待ちしております!