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出水ぽすか(ポ~ン)さんの創作の原点に迫る!独自の魅力を放つイラストのメイキング&インタビュー!
精緻な描き込みとダイナミックな構図、さらにかわいらしいキャラクターの生き生きとした動きが加わった独自の魅力を放つイラストを描くのは、漫画家でありイラストレーターでもある出水ぽすか(ポ〜ン)さん。児童誌や少年誌で漫画を執筆しつつ、pixivではポ〜ン名義で数多くの作品を発表しています。
今回のpixivisionのメイキングには、その出水ぽすかさんが登場!出水さんのイラストの真骨頂といえるキャラとメカの組み合わせは、どのようにして描かれているのでしょうか?また、インタビューでは出水さんの創作の原点、そしてこれからについても語っていただきました!
それでは、魅力的なキャラとメカが躍動感あふれる構図で描かれた作品の、メイキングから見ていきましょう。
1.ラフ〜下書き
ラフ1
ラフは紙+鉛筆で描きます。下から順番に大ラフ〜下書き完成までです。
普段の趣味絵では複数案を描くことはあまりないのですが、今回は3パターンほど描いてます。
ラフ2
おおむね構図が決まった段階です。この時点では完成図とキャラが違っています…
そういうこともあります!
ラフ3
細かく描き進めてラフ&下書きの完成!ペン入れは行わずこの線が完成時の主線になるので、描き込むところと線を減らすところの取捨選択もこの段階で行っています。主題のキャラやオートバイを描き込むことで、視線を集中させる効果が生まれます。逆に、背景などは線を減らします。
2.線画〜下塗り
線画をPCに取り込む
線画をスキャナーで取り込み、ここからはPCで作業を開始。下塗り(レイヤー分け)には「CLIP STUDIO PAINT EX」を使用します。Photoshopよりも履歴と範囲設定がやりやすい、というのがその理由です。
キャラ・背景を意識して下塗り
キャラクター、背景(近)、背景(遠)とを意識して塗り分け、それぞれレイヤーを分けます。作業部分を明確に区切るのは、塗りの密度を同じにしたり、仕上げ時に同じ効果をかけたりしないようにするためにも、大切な作業です。
※「ラジアルメニュー」とは、「CLIP STUDIO PAINT EX」などでよく使うショートカットキーを登録して、作業を効率化できるペンタブレットの機能です。
光源を考えて陰影をつける
塗り分けが終わったら、光源をどこにするのかを考えつつ影を付けていきます。あまり厳密には考えず、それらしければOK!ぐらいの気持ちで。
キャラの肌と背景の明暗を決める
キャラクターの肌と背景の明暗を決め、これで下塗りは終了。「CLIP STUDIO PAINT EX」での作業はここまでになります。本格的な着色は「Photoshop」上にて行います。