顔の見えない美男子。Re°さんの描く、儚げな男性の面影を追う。
「あなたにとって、美しい男性は?」と聞かれたら、どんな姿を思い浮かべるでしょうか。自分が好む顔の系統や、目鼻立ちのパーツを最初に連想する方が多いと思います。でも、顔だけが美しさの決め手ではないかもしれません。
「顔が見えずとも、匂い立つような美男子」という表現が、しっくりくるRe°さんの作品。細くしなやかな腕や足、意味ありげな後ろ姿、うっすらと浮いた助骨──顔の全貌がはっきりと描かれなくとも、淡い陰影とコントラストで描写された繊細なラインに、中性的で美しい男性の面影を感じてみてください。