深淵を見つめるよう。sitryさんが描く人物の眼差しの先に。
深淵を見つめるような眼差しに、少年少女たちが抱える危うさが浮き彫りになる──そんなアンニュイな雰囲気に、ある種の色気さえ感じるような作品を描き続ける「sitry」さん。
画材を巧みに重ねたsitryさんが醸し出す独特の空間では、素材の質量はしっかりとありながら、淀みのような霞がかかっているようでどこか掴めない感じがあります。触れれば指に吸い付きそうな肌に、何を考えているのかがわからない表情、そして画面に漂う異様な雰囲気に感性が刺激されるようです。
今回は、「sitry」さんの描く、鬱くしい耽美な作品を特集しました。それではご覧ください。