pixiv高校生イラコンに参加した先輩たちのリアルな声をお届け! 気になる各賞の詳細も
ピクシブ主催の高校生向けのイラストコンテスト、pixiv高校生イラコン。近年は1,200作品を超える応募があり、業界でも注目度の高いコンテストです。
今回は過去にイラコンに参加された3名のリアルな声と、pixiv高校生イラコンの紹介をお届けします!
pixiv高校生イラコンとは?
次世代のクリエイターが可能性を掴める場の創設を目的に、2018年よりスタートしました。15〜18歳までを対象にした本コンテストは、応募要項を満たしたうえで、指定のタグをつけてpixivにイラストを投稿するだけで、簡単に参加できます。プロのクリエイターが厳正に審査し、グランプリや審査員賞、企業賞など、多彩な賞を揃えています。
各賞の受賞賞品には、賞金や企業からの案件受注、書籍への掲載や作品展示の機会を用意しています。

これまでにpixiv高校生イラコンへ参加した3名に、お話を伺いました!
コンテストをきっかけにお仕事を獲得!(ききのきさん)
──自己紹介と、pixiv高校生イラコンに応募したきっかけを教えてください。

──応募作品で工夫した点、または受賞を意識して取り組んだポイントなどがあれば教えてください。

── 応募してみて良かったと、特に感じたことは何ですか?

── 応募を通じてお仕事の依頼があったそうですね。

酢酸かのんさんの歌ってみた動画のイラストを担当させていただきました。初めてのお仕事で、当時は嬉しさよりも、信じられなくて、「詐欺か乗っ取り⁉︎」と疑ってしまいました……。フリーランスとしての準備を何もしていなかったので、納品のやり方や相場を調べたりなど、すごく大変だったのを覚えています。
──pixiv高校生イラコンに限らず、他のイラストコンテストにも応募されていますが、コンテスト応募のメリットは何だと思いますか?

メンタルが鍛えられることと、賞品を通して制作環境を整えられることですね! 趣味で描く絵と違い、コンテストは「勝負」の側面があります。他の人と比べられることも多く、どれだけ頑張っても結果に結びつかないこともあります。でも、だからこそ悔しい気持ちをバネにして、自分の思いを絵にぶつけるきっかけにもなるんです。また、機材が賞品として用意されていることも多く、これから制作環境を整えていきたい方には本当におすすめです。私自身も、液晶タブレットやパソコンはコンテストの賞品で揃えました!
── 今後チャレンジしてみたいことがあれば教えてください。

リアルイベントに積極的に参加したいなと思っています! まだまだネット上での活動が多いので、色々な人に自分の作品を見てもらえるように、多方面から発信していきたいです。
── pixiv高校生イラコンへの応募を考えている高校生へ、メッセージをお願いします。

たとえ結果がすぐに出なくても、挑戦すること、一生懸命に取り組むことで得られるものはたくさんあります。ぜひ勇気を出して、応募してみてほしいです!
本気の絵が評価されて自信につながった(ぴくすさん)
── 自己紹介と、pixiv高校生イラコン応募のきっかけを教えてください。

ぴくすです。学業の傍らイラストを投稿しています。またコミッションサービスを通じて、ご依頼を受けたりしています。いつか誰かの心を動せるようなイラストを描くことが目標です。絵を描き始める前からこのイラコンの存在を知っていたので、いつか出したいと思っていました。あとは、自分の実力を知りたかったのもありますね。2018年の受賞作品を初めて見た時、驚きと感動が込み上げてきたのを今でも覚えてます。「これ描いたのが高校生って本当⁉︎ プロじゃん!」みたいな感じでした。
── 受賞作で工夫した点はなんですか?

パッと見た時に吸い込まれるような絵にしたかったので、魚眼風な構図にしてみました。また、色々なところに対比を使いたかったので、明度や、暖色と寒色の扱いを特に意識しました。それから、筆から伸びる絵の具ですね。絵を描いているというのが、パッと見た時に伝わって、視線が人物に集中するようにできたかなと思います。
──ネクストクリエイター賞の受賞をきっかけに、全国動画クリエイト甲子園のキービジュアルを手がけられました。企業案件を受けるのは初めてですか? 取り組んでみての感想も教えてください。

初めてです。とてもいい体験になりました。自分の力のなさを実感もしたのですが、それ以上に今までにない表現に取り組み、お絵描きの幅が広がったのを感じております。お絵描きだけじゃなくて、実際どういった流れで案件を進めるかなど、体験しないと分からないことも知ることができて良かったです。
──応募してみて良かったと、特に感じたことは何ですか?

自分の絵がどんな風に評価されるのか、知ることができました。本気で描いた絵がこうやって評価されてるのを見て、少し自信がつきましたし、もっと上手くなりたい!という気持ちも強くなりました。
審査員や同い年のクリエイターと関わりを持てた(無加糖OCHAさん)
──自己紹介と、pixiv高校生イラコンに応募したきっかけを教えてください。

無加糖OCHAです。現在は大学に通いながら、並行してイラストレーターとしても活動しています。高校1年生の時に、学友が応募していたことをきっかけにコンテストの存在を知り、2年生の時に初めて応募しました。1年生の頃は自分の作品に自信がなく、入賞することも難しいと考えていたのですが、別名義で他のpixivイラコンに参加した際に賞をいただいたことで、高校生イラコンに参加する勇気をもらえました。
──応募作品で工夫した点、または受賞を意識して取り組んだポイントがあれば教えてください。

とにかくダイナミックに、引き込まれてしまうような、見てくれた人の印象に残るような作品にしようと思いました。コントラスト、色彩は勿論なのですが、特に構図にこだわりました。実は吉田誠治先生の動画でパースを勉強していたので、先生から審査員賞をいただけて本当に嬉しかったです! 審査員の方の情報をチェックするのも、戦略のひとつかもしれません。
──応募してみて良かったと感じたことは何ですか?

私は高校生イラコンをきっかけに作家用のアカウントを作ったので、文字通りゼロからのスタートでした。イラコンをきっかけに私のことを知ってくださる方が多く、初対面の方が作品を見て声をかけてくださることがありました! 審査員の方や同い年の作家さんと関わりを持てたことは、今の自分の制作に強く影響していると思います。また、アンソロジーへの掲載につながったことも嬉しかったです。
──pixiv高校生イラコンに限らず、他のイラストコンテストにも応募されていますが、コンテスト応募のメリットは何だと思いますか?

──今後チャレンジしてみたいことがあれば教えてください。

コンセプトアートや、MVのイラストなどを担当してみたいです。また、高校生の時から仲の良いイラストレーターの友人と、イラスト関係の動画を出していきたいと思っています。メイキングやアニメーションなどを投稿して、少しでも絵の勉強をしている方の参考になればいいなと思っています。今は立体作品なども作っていて、大学生のうちにできることは全部やりたいです…!!
──pixiv高校生イラコンへの応募を考えている高校生へ、メッセージをお願いします。

絵を描いていると、たくさん悩むことがあると思います。学生生活の中でも、たくさん悩むことがあると思います。でも、そんな今を必死に生きている高校生の皆さんだからこそ、描ける絵があります。絵は、描いていた時の感情や想いを映し出します。その気持ちを、どうか全力でイラストにぶつけてみてください。拙くても、もどかしくても大丈夫です。あなたの描いたイラストは、きっと世界のどこかで誰かの心を動かします。未来のクリエイターたちへ。心から、応援しています。
各賞とその賞品をもっと詳しく!
最優秀賞・審査員賞
最優秀賞を受賞者に現金20万円、審査員賞を受賞者には3万円分のAmazonギフトカードを贈呈します。
審査員賞はクリエイター審査員1名につき1作品を選出するので、複数名の方にチャンスがあります。2025年は以下5名の賞を用意しています。
・浦浦 浦 賞
・寺田てら 賞
・はるお 賞
・lack 賞
・ろるあ 賞

企業賞


ネクストクリエイター賞
その他の賞や、クリエイターによる作品講評
たとえ入賞できなかったとしても、クリエイター審査員に添削してもらえる可能性があるなど、手厚いフォローで高校生クリエイターを応援します。
※講評への応募数に応じ、抽選となる場合がございます。
受賞作品の紹介・展示

2025年大阪・関西万博での作品展示や、ジャカルタでの「Comic Frontier」へのパネル掲示、秋葉原での街頭ビジョン掲示を行いました。
また2024年度はコミティアにて、入賞以上の作品展示を大々的に実施いたしました。
2025年以降も、参加者の作品を多くの人に届けるべく、精力的に活動してまいります。
pixiv高校生イラコン2025の応募は8/17(日)まで!
先に紹介した先輩の声に、「応募をきっかけにクリエイター仲間と出会えた」「講評で嬉しい言葉がもらえた」とあったように、一歩踏み出して応募してみると、いい出会いが待っているかもしれません。
たとえ受賞に至らなかったとしても、一生の思い出となる賞品や、プロへのきっかけが手に入ることもありますので、自身の一夏の記録として、ぜひ応募してみてください。
みなさんの勇気ある応募が将来へつながるよう、今後も応募いただいた方々の活躍を応援してまいります。
pixiv高校生イラコン2025の応募締め切りは、【2025年8月17日(日)23:59】まで。
今回のテーマは「時(とき)/Time」。
過去に思いを馳せたり、一瞬の煌めきを閉じ込めたり、忘れたくない思い出を描いてみたり……。あなたにしか描けない「時」を見せてください。
過去の受賞作品をチェック!
最後に、過去のコンテストの受賞作品を紹介いたします。テーマの解釈や表現の参考にお役立てください。皆様からのご応募をお待ちしております。