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フライさん メイキング&インタビュー【Bamboo SparkとPhotoshopで描く!】
メイキング:「Bamboo Spark」で描いた線画をPCでカラーイラストに
「Bamboo Spark」で描いたデータをPCへ転送
まず「Bamboo Spark」を使ってアイデアラフを3枚描き、気に入った1枚を選びました。今回は、左のイラストを使うことにします。
「Bamboo Spark」からiPhoneに取り込まれた線画データをPCに転送し、ここからは液晶ペンタブレット(Cintiq 22HD)と「Photoshop CS5」でイラストを仕上げていきます。
ちなみに、普段は「CLIP STUDIO PAINT EX」でラフからペン入れまで、それ以降の色塗りや仕上げの作業は「Photoshop CS5」とソフトを使い分けています。
ちなみに、普段は「CLIP STUDIO PAINT EX」でラフからペン入れまで、それ以降の色塗りや仕上げの作業は「Photoshop CS5」とソフトを使い分けています。
カラーラフ
アイデアラフをベースに、カラーラフを描いていきます。
この段階で、色味や影をほとんど決めてしまいます。そうすると、着色の際に迷わず色を置いていけるのでスムーズに作業が進みます。
最近は植物をモチーフにしたイラストをよく描いていて、今回のイラストでも背景に使っています。
最近は植物をモチーフにしたイラストをよく描いていて、今回のイラストでも背景に使っています。
ペン入れ
仕上がったカラーラフの不透明度を下げ、その上にペン入れをしていきます。
私の場合、ペン入れでは1枚のレイヤーに全ての線を描き込んでいます。
この段階で、女の子の身体の向きや目線を少し変えてみました。
ペン入れの完了まで、大体4時間くらいでしょうか。
ペン入れの完了まで、大体4時間くらいでしょうか。
パーツごとに着色用のレイヤーを作成
仕上がった線画レイヤーを一番上にし、肌や髪の毛、洋服や小物といった単位で、パーツごとに塗り用のレイヤーを分けていきます。
最初にカラーラフで作った色味を、そのまま各レイヤーに貼り付けています。
こうすることによって、完成までのイメージを見失わないように進められる...…気がします(笑)
着色
大まかな影や塗りこみはラフの段階で完了しているので、ここからはさらに色を重ね、密度を上げていく作業になります。
カスタムしたブラシで質感を加えつつ、ひたすら描き込みます。
ブラシや筆のカスタマイズは結構好きで、適当に組み合わせたブラシでよさそうなものをストックしておき、その中から選んで使用しています。
ブラシや筆のカスタマイズは結構好きで、適当に組み合わせたブラシでよさそうなものをストックしておき、その中から選んで使用しています。
さらに塗りこみました。
こういうちょっと暗めの背景の場合は、キャラではなく背景(この場合は植物)から塗り始め、だんだん上に色を重ねて望む色を出していくというやり方で塗っていきます。
これは日本画の手法なのですが、キャラクターと組み合わさった時にうまくハマるというか、望んだイメージに近い表現ができるので、最近多用しています。
こういうちょっと暗めの背景の場合は、キャラではなく背景(この場合は植物)から塗り始め、だんだん上に色を重ねて望む色を出していくというやり方で塗っていきます。
これは日本画の手法なのですが、キャラクターと組み合わさった時にうまくハマるというか、望んだイメージに近い表現ができるので、最近多用しています。
仕上げ
最後に、色調や効果を加えていきます。
全体的に重い印象になったので、バランスを取るためにオーバーレイなどを使って色味を増やしてみたり、素材感を出すためにテクスチャを適用したりと、試行錯誤を繰り返します。
全体的に重い印象になったので、バランスを取るためにオーバーレイなどを使って色味を増やしてみたり、素材感を出すためにテクスチャを適用したりと、試行錯誤を繰り返します。
絵の印象を左右する作業なので、かなり神経を使いますね。レイヤーも色分けの段階から増えて、50枚くらいになりました。
完成!
アイデアラフから完成まで18〜20時間くらいで完成です。
完成までの時間を短くするために、いろいろと試行錯誤しているのですが、やっぱり彩色と仕上げには時間がかかってしまいますね。
おつかれさまでした。
完成までの時間を短くするために、いろいろと試行錯誤しているのですが、やっぱり彩色と仕上げには時間がかかってしまいますね。
おつかれさまでした。