【ドローイング動画】ガラスみたいな透明感ときらめき!台湾アーティストAhoiのDrawTubeを紹介
pixivの公式YouTubeチャンネルで更新中の「DrawTube」。
世界中のアーティストにインタビューし、彼らの描き方や考え方、仕事観を紹介する動画シリーズです。
インタビューだけでなく、素敵なイラストの制作過程が動画で見られるので、きっと絵を描く際の参考になるはず。
今回出演いただいたのは台湾のアーティストAhoiさん。
イラストの制作過程と一緒に紹介しているインタビューの一部を、pixivisionでもテキストとしてご紹介します。
ドローイングやAhoiさんのインタビューをもっと聞きたい方は、ぜひ動画のほうをチェックしてくださいね!
動画で制作過程が見られる作品はこちら
構図は魅力的なポイントを中心に組み立てる
── どのようなプロセスで絵を描きますか?

作画のステップとしては、まずはラフスケッチから始めて、次にベースカラーを塗り、全体の光を配置します。
その後、曲線ツールやグラデーションを使って全体の色調を調整することがあります。色調とキャラクターの姿勢が大まかに決まったら、厚塗りで人物を細かく描き込んでいく、という流れです。
── テーマや構図はどのように考えていますか?

普段は、まず参考資料を探し、写真を見てインスピレーションを得ます。この絵に何を描きたいか、どんな魅力的なポイントがあるかを考えます。
それは例えば、美味しそうな食べ物だったり、顔に映る複雑な光影だったり、キャラクターの美しい衣装や装飾だったりします。
構図は、この魅力的なポイントを中心に組み立てていきます。
── 絵を描く際、特に気を付けていることは何ですか?

絵を描いている最中、段階ごとに一旦手を止めて少し放置することがあります。長時間描いていると、審美疲労で絵の誤りや違和感に気づきにくくなるためです。
一旦離れてから戻ってきて、自分が最初に目指していた感じが出せているか、あるいはそれがズレていないかを確認して修正します。
── いまの作品のスタイルは時間と共に変化したものですか?もしそうであれば、どのように変化し、なぜそうなったのでしょうか?

絵のスタイルを模索していた時期に、私は「ガラスのような質感」を試しました。
細かいディテールや小物の質感を描くのが好きなので、このスタイルを試してみて、それがとても楽しめると感じました。しかも、みんなもこのスタイルを受け入れてくれたので、徐々に自分のスタイルとして定着していきました。
── 絵を描く際に壁にぶつかったことはありますか?その壁をどう乗り越えましたか?

時々、同じものを描き続けているように感じたり、進歩していないように思うことがあります。最近も少しそういう停滞期に入っている感じです。その時は、普段の得意なものから外れたテーマに挑戦して、新しい発見をすることが必要だと思います。
最初は苦手なものはうまく描けないかもしれませんが、描けないことで自分がどこを強化すべきかが分かり、それに基づいて講座を受けたり、他の人の作品を参考にすることで、突破口が見つかることもあります。
── 初めての読者に向けて、ご自身の作品の特徴や魅力を教えてください。

キャラクターの制作では、ガラスのような質感を多用し、また高彩度の暗色を使って画面全体に多様な色を持たせるのが好きです。人物のデザインや小物のディテールにも多くの時間を費やします。
光と影の形も細かく切り分けるため、全体的に華やかで精緻な印象を与えます。
私は、絵の中には必ず自分が好きな部分が必要だと思っています。自分が楽しんで描ける部分があると、長期的なモチベーションを保ちやすいからです。