創作やっててよかった……! 同人音楽クリエイターが語る即売会の魅力【APOLLO放送局 Day2】
文:近藤世菜 写真:のりお(@norio)
pixivが主催するネット音楽マーケットイベント「APOLLO」。その第4回目の開催を記念して、イベント期間中の3日間、毎日異なるスペシャルゲストを招いた特別番組『APOLLO放送局』の生配信が行われました。
2日目となる6月18日(土)の配信へは、実際に同人音楽業界で活躍されている4人のクリエイターをお招きしました。登場していただいたのは、Hommarjuさん、MKさん、ハムさん、ななひらさん。司会進行は、同人音楽と関係の深いイラストレーターのひとり、はちぷよさんに務めていただきました。
それでは、現役クリエイターたちが音楽制作のあれこれについて語った『APOLLO放送局』2日目の放送をダイジェストでどうぞ!
APOLLO放送局2日目の出演者は……?
- Hommarju
- サウンドプロデューサー/アレンジャー。楽曲制作や編曲を幅広く手掛ける。
- MK
- サウンドプロデュ―サー。ダンスミュージックを中心に楽曲制作を行っている。
- ハム
- 東方アレンジからオリジナル曲まで、数多くの楽曲を手がけているクリエイター。
- ななひら
- 同人音楽業界で活躍するボーカリスト。数多くのアーティストとコラボレーションしている。
- はちぷよ
- イラストレーター。今回の生配信では、司会進行を担当。
音楽クリエイターはどうやって曲を作ってるの?
──まず、みなさんが音楽活動をはじめたきっかけについて教えて下さい。
Hommarju:その昔、着メロというものがありまして……。携帯の着信メロディを自分で作り始めたのがきっかけですね。そこからオリジナル楽曲も作るようになって、専門学校に入学したのが転機だったと思います。
MK:僕は、高校生のときにダンスミュージックが好きになって。そのころ家でネットサーフィンしてたら、音楽を作るソフトを見つけたんですよ。ちょうど色々とそういうソフトが出始めた時期で。それを触り始めたのがきっかけですね。活動歴はもうすぐ10年になります。
ハム:僕が曲を作りはじめたのは、大学受験に失敗したことの憂さ晴らしだったんですけど(笑) そのとき同人音楽の存在を知って。最初は東方アレンジから、徐々にオリジナルも作り始めて、もう7年くらいですかね。
ななひら:歌をちゃんとした形でインターネットにアップしたのは高校の春休みくらいだったかな?ニコニコ動画の「歌ってみた」に興味が湧いて、実際に動画を投稿したのが今の活動につながるきっかけになりました。
──普段、音楽を制作するときって、何から着手していくんですか?
Hommarju:僕は自分の経験から作ることが多いんですけど、楽しかったことを繰り返し思い出していると、ふっとメロディが降りてくるんです。たまに歌詞も一緒に降りてくる場合もあるんですけど。それで「あ、1曲できたな」って思ったら、あとはパソコンに向かって作っていくって感じですね。外出した先で降りてくることもあるので、そういうときは携帯で録音してます。
MK:僕も、いろいろな曲を聴いて感じたインスピレーションから作っていくことが多いですね。たまに、お酒を飲んで半分くらい意識が飛んでるときに作ったメロディがすごくいいってこともあります(笑)
ハム:散歩している最中に降りてくることときは、僕も携帯に向かってブツブツ言ってる(笑) それか、とにかく鍵盤を叩きながら作ることもあります。
Hommarju:昔は、留守番電話に吹き込んでいたなんて話を聞いたことがあるんで、「思いついたら録音」は、よくあることなんじゃないですかね。
曲を作るときって、考える段階と考えない段階がはっきり分かれてるんですよ。最初にメロディや歌詞が浮かんでくるときは頭で考えないけど、そこから組み立てていくときはがっつり考えます。でも最後のまとめの段階はあえて思考をストップさせます。
曲を作るときって、考える段階と考えない段階がはっきり分かれてるんですよ。最初にメロディや歌詞が浮かんでくるときは頭で考えないけど、そこから組み立てていくときはがっつり考えます。でも最後のまとめの段階はあえて思考をストップさせます。
MK:それすごいわかる!
──ななひらさんは、どうやって作詞しているんですか?
ななひら:作詞は、アニメやゲームのキャラクターをイメージしてやることが多いですね。このキャラクターがこういう場面に遭遇したらどうなるかな?とか、恋愛のことを歌ったらどんな感じだろう?とかって。