• English
  • 简体中文
  • 繁體中文
  • 한국어
  • ภาษาไทย
  • Bahasa Melayu
  • 日本語
pixivision
おもしろいもん観たいじゃん
タグ一覧
みる
  • イラスト
  • マンガ
  • 小説
つくる
  • 描き方
  • メイキング
  • 素材
ひらめく
  • インタビュー
  • コラム
  • ニュース
  • トップ
  • 小説
  • 小説家志望さん必見!三浦しをんと盃をかわす、豪華すぎる「小説講座」潜入レポート
小説
2018.03.09

小説家志望さん必見!三浦しをんと盃をかわす、豪華すぎる「小説講座」潜入レポート

  • イベント紹介・レポート
  • 小説制作
  • 小説家インタビュー

講座本番!「目からウロコ」の講評タイム

3階にある研修室に移動すると、会場は50名以上の参加者の熱気にあふれていました。三浦さん、編集者の国田昌子さん(徳間書店)、そして評論家の池上さんが登場し、講座がスタートします。

▲池上冬樹先生(左)と三浦しをん先生(右)が登場。教室が沸き立ちます……!

講座は合計2時間ほど。前半に、参考テキストの講評が行われ、後半は講座をとりまとめる池上さんと、三浦さんによるトークに移ります。


今回のトップバッターは、新堂さんの「へっぽこへたれおぼこ」。タイトルが印象的な同作は、新堂さんのおっちょこちょいぶりにフォーカスした内容で、ほっこりした読み味です。

参加者からも「タイトルにおかしみがあって良い」「わが道を行く新堂さんの様子があらわれていて良い」という感想が出ましたが、ここでベテラン編集者・国田さんから鋭い意見が飛び出します。



「新堂さんを知っている人にとっては、微笑ましく読めますよね。ただ、エッセイというのは、作者の日常を書いたとしても、『作者本人のことを知らない人にとってもおもしろく読める』ことが大事なんです。この作品は、新堂さんを知っている人にしかわからない『自慢エッセイ』になっている。もっと丁寧に書かないと、伝わりません。」(国田)

▲ 編集者・国田昌子さん(徳間書店)

広い読み手を想定した国田さんの言葉には、どこまでも参加者一人ひとりを「1人の書き手」として扱うリスペクトが感じられます。ここでさらに、三浦さんから追い打ちをかける指摘が。



「国田さんはこれを『自慢エッセイ』と言いましたが、新堂さんは『自虐エッセイ』だと思って書いているんじゃないかな? 自虐というのは一見書きやすいものに思えますが、実は高度なテクニックが必要です。どこまでも自分をつきはなして、計算高くやらないといけない。 


 たとえば新堂さんは前半で『朝は苦手なねぼすけさんの私』という表現を使っています。これは、文章の中の自分と書いている自分の距離が、まったくとれてない証拠です。『自慢エッセイ』だと思っている人がいるのも、そのせいなんですね。ものを書くときの姿勢が素直すぎるので、そこに気をつけてほしい。」(三浦)



言われてみれば、たしかに……。テキストを一読したときに何となく感じていた「違和感」が、論理的かつ正確に言語化されていき、聞いていると「あ〜、そこか〜〜!」と、かゆいところに手が届いたような快感があります。

怒涛のレビューが続く

その後、円さんの「フライ」、穂積さんの「カレーライスの歌」の講評でもウロコはオチまくり。



「主人公の性格が一貫しているし『死ぬ前って、今考えなくてもいいこといろいろ考えちゃうんだろうな』ってすごく納得させられました。


 ただ、笑っちゃうだけじゃなくて怒りも感じる小説。夫の翔太郎が本当にダメな人間なんだけれど、彼が自分では家事ができない人間── 私からすると奴隷以下── になっているのは、主人公のせいでもあるんですよね。その状態に対する彼女の怒りが伝わってくるところがいいです。

 だから、私はこのオチに賛成。彼は奴隷のままだし、彼女は自由になったんだから、彼に対して復讐する必要はないんですよ」(三浦「フライ」講評)




「この作品は、男2人の友情の話なんだけど、この2人って、学生時代にそんなに親しかったように見えないんですよ。友達って言えるんでしょうか? この2人。田辺の『山田に本当はあこがれている』部分を前半できちんと書いておかないと、彼が山田をバカにしてるように見えちゃう。 そこを丁寧に書いてほしいし、単語の選び方ももっと推敲してほしい。


学生時代の回想シーンで『女子からも懐かれていた』って表現がありましたけど、女子は犬猫ではありません。」(三浦「カレーライスの歌」講評)

▲ 鋭く的確に、ハッとするようなレビューをしていく三浦先生。

詳細は是非、講座内容をまるまる起こした「講座だより」で確認してほしいのですが(なんとこの講座、過去の講座内容ピクシブ文芸で読めるのです……ピクシブ文芸……おそろしい子……!)、とにかくパンチラインの連続で、一参加者の私まで、目からウロコが落ちまくりでした。

作品を通じて浮き彫りになる、書き手の「正義感」

参加者のみなさんへのインタビューでも「技術以外のことを学べる」という発言がありましたが、作品を書くときの「思想」と、実際に表現を行うときに用いる「言葉」には、おそろしいまでの関連性があるのだ、ということがしみじみと伝わってくるのです。


三浦さんの作品は私も数々読んできたのですが、名作をかたちづくる一文一文の裏には、ここまでストイックに磨きあげられた創作観があったのか……と痛感し、その場で五体投地したくなるような感銘を受けました。もはや「講座」というより、この時間自体がひとつのエンターテイメントのようです。


そのパッションがとくに高まったのが、水上春さんの「私たちは肉を食べる」の講評。

同作は、少子高齢化が劇的に進み結婚や出産が是とされている世の中で、「子供を産まない」ことを選んでいる人たちを肯定する意図の含まれたディストピア小説です。まさに三浦さんが理想とするところの「世の中に新しい価値観を提示する」タイプの小説と読めました。しかし、三浦さんが指摘したのは……水上さんの小説のなかにあらわれた「一面性」でした。



「主人公夫婦の繊細さの描写がすごく良かったですね。繊細な人たちがこういう社会のなかで生きないといけない……というところが、まさにこの設定で書く意味があるものだと思いました。

 ただ、私が納得いかなかったのが、モブキャラ……とくにいやな女キャラの描写ですね。


 別々のシーンで1人ずつ、嫌な感じのモブ女が出て来るんですが、その2人がどちらとも、胸を強調した派手な化粧の女として描かれているんですね。全然別の人間なのに、似たような女なんです。


 この小説では、子供を産まないという選択をする夫婦を描くことで、社会の『一面的なものの見方』を風刺しているはずですよね。それなのに『派手な格好してる女は性格が悪いビッチ』という、一面的なものの見方が透けていて、それが非常に残念でした。


 自分自身のありのままの正義感を作品に出すなとはいいません。ただ、うかつに正義感を出すと作品の軸がぶれてしまうということを自覚してほしい」(三浦)

小説を生み出すのは、書き手の想像力です。だからこそ、本当に自由な発想で新しい価値観を提示したいなら、書き手自身が自分の想像力をくまなく点検し、ひとつひとつの描写に注意をめぐらせなければならない。


三浦さんはこのことを、池上さんとのトークセッションでもたびたび強調していました。実際、最近新人賞の候補作を読んでいると、キャラクターの類型化・一面化が目立つのだとか。


「物語をつくるというのは、ある種物事をひとつの構造に落とし込む作業です。でも、それをやるうえでは、人物像をステレオタイプ化してはいけないと思ってます。ステレオタイプ化するというのは、規制の常識・概念のほうに寄ってしまうことなんです。

 つねに『自分とは違う考え方をしている人がいる』という想像力がないと、小説を書く意味はありません」(三浦)


「小説のなかに、自分で新しい『倫理』をつくれる人が、小説家ですよね」(池上)


プロフェッショナルの創作観の真摯さ、思考の深さに打ちのめされまくり、講座は幕を閉じました。

次ページ : いざ、懇親会へ! 講師目線で見た講座と、その後のお楽しみをチラ見せ
123

イベント紹介・レポートの最新記事

  • 6着の新衣装に特別ゲスト… サプライズ満載!「SHIGURE UI Birthday Live “Wishing Umbrella”」レポート【ライブ後のしぐれういさんの声もお届け!】

    6着の新衣装に特別ゲスト… サプライズ満載!「SHIGURE UI Birthday Live “Wishing Umbrella”」レポート【ライブ後のしぐれういさんの声もお届け!】

  • マルチクリエイターしぐれういに迫る展示会「Uitopia」の全貌をレポート!【しぐれういさんコメント付き】

    マルチクリエイターしぐれういに迫る展示会「Uitopia」の全貌をレポート!【しぐれういさんコメント付き】

  • ガンダムシリーズ関連単語が2年連続大賞!「ネット流行語100」2025年間大賞は『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に決定!

    ガンダムシリーズ関連単語が2年連続大賞!「ネット流行語100」2025年間大賞は『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に決定!

  • 「ひとりではできない大チャレンジを!」人気イラストレーター・rurudoが渋谷の一等地でPOP UP SHOP開催に踏み切った理由

    「ひとりではできない大チャレンジを!」人気イラストレーター・rurudoが渋谷の一等地でPOP UP SHOP開催に踏み切った理由

イベント紹介・レポートを見た人に人気

  • 「柔らかさを描き出したい」イラストレーター・ほうき星がこだわる、女性キャラクターの体の描き方

    「柔らかさを描き出したい」イラストレーター・ほうき星がこだわる、女性キャラクターの体の描き方

  • 「人を泣かせるイラストが描きたい」イラストレーター 荻poteからアニメ塗りの極意を学ぶ

    「人を泣かせるイラストが描きたい」イラストレーター 荻poteからアニメ塗りの極意を学ぶ

  • イラストの使われ方から逆算する。イラストレーター・Namieが「絵を描く前に考えること」とは?

    イラストの使われ方から逆算する。イラストレーター・Namieが「絵を描く前に考えること」とは?

  • 「絵を見た人を脅かしたい」イラストレーター・MONは、気持ち悪さと美しさの境界を探り続ける

    「絵を見た人を脅かしたい」イラストレーター・MONは、気持ち悪さと美しさの境界を探り続ける

  • 二次元のかわいさと、三次元のセクシーさを融合させる。イラストレーター千種みのりの「かわいい女の子」の描き方

    二次元のかわいさと、三次元のセクシーさを融合させる。イラストレーター千種みのりの「かわいい女の子」の描き方

  • 「VTuberしぐれういはひとつの作品」 イラストレーターしぐれういの個展「雨を手繰る」解説ロングインタビュー

    「VTuberしぐれういはひとつの作品」 イラストレーターしぐれういの個展「雨を手繰る」解説ロングインタビュー

この記事をシェアする
  • シェアする
  • 投稿する
  • シェアする
  • 投稿する

この記事のタグ

  • イベント紹介・レポート
  • 小説制作
  • 小説家インタビュー
この記事が気に入ったらフォローしよう!
Follow @pixivision
pixivisionの更新情報を毎日お届けします♪

小説の最新記事

  • 物語はあなた次第!単語変換機能を使った恋愛小説

    物語はあなた次第!単語変換機能を使った恋愛小説

  • 応募総数1,100作以上!『百合文芸』マンガ原作コンテスト結果発表

    応募総数1,100作以上!『百合文芸』マンガ原作コンテスト結果発表

  • かわいい動物たちに癒される!もふもふ小説特集

    かわいい動物たちに癒される!もふもふ小説特集

  • 唯一無二の関係性!ベスト相棒小説特集

    唯一無二の関係性!ベスト相棒小説特集

もっとみる▶︎

pixivision公式アカウント、
みんなフォローしてくれっぴ〜!

p-chan月間ランキング
  • イラスト

    格が違う。「勝てる気がしない」イラスト特集

  • イラスト

    ちいかわとあの人気キャラが夢の共演…!?『ちいかわ』クロスオーバーのイ...

  • イラスト

    風にたなびく。ポニーテールを描いたイラスト特集

  • イラスト

    涼やかな足元♡ サンダルを描いたイラスト特集

  • イラスト

    きらりと閃く。流れ星のイラスト特集

p-chanおすすめ
  • マンガ

    【pixivで読める】注目マンガ8選!お前が村一番の…美人の…生贄ぇ?...

  • イラスト

    神々しい輝きを放つ。銀髪&白髪ロング女子のイラスト特集

  • イラスト

    時を超えて。【ポケモンZA】マチエールのファンアート特集

  • 描き方

    デフォルメのコツがわかる! SDキャラ・ちびキャラの描き方特集

  • インタビュー

    イラスト制作の裏側を解説!イラストレーター・ふわりが明かす「かわいさ」...

pixivision公式アカウント、
みんなフォローしてくれっぴ〜!

  • トップ
  • pixivisionとは
  • テーマを応募する
  • English
  • 简体中文
  • 繁體中文
  • 한국어
  • ภาษาไทย
  • Bahasa Melayu
  • 日本語
  • pixivision
  • 運営会社
  • 利用規約
  • お問い合わせ
  • 広告掲載
  • プライバシーポリシー
  • 外部送信規律について
  • ニュースリリース送付
©pixiv