イラストを描きたいならスペックはどう選ぶ?初心者向けPC選びの基本を「GALLERIA」に聞いた

インタビュー/原田イチボ
「PCがデジタル絵師のモチベーションを左右する」といっても過言ではないかも? ペイントソフトが固まってばかりだと、イラストの練習どころではない。逆に快適なデジタル環境であれば、作業が捗ること間違いなしだ。
しかし、あまりPCに詳しくない人にとっては、どのように機種を選ぶべきか悩むところ……。快適なゲームプレイやクリエイティブ制作を支えるハイパフォーマンスPC「GALLERIA(ガレリア)」のプロモーション担当山中さんに、PC選びのポイントについてケース別にアドバイスしてもらった。
基本動作を支える「CPU」とは
── PCのスペックで、よくCPUやGPUという言葉を耳にしますが、あれは具体的に何のことなんでしょうか?

簡単に説明すると、CPUは、PC全体の判断や計算、指示出しを担当するもので、アプリの起動速度、フィルター処理の速さ、書き出し・レンダリング時間などに影響します。一方でGPUは、映像・画像・3D・AI処理を大量並列で処理するもので、動画タイムラインの再生や3Dビューの回転のなめらかさ、エフェクトや色補正のリアルタイム反映、AI処理の高速化などに影響します。
── ざっくりとした理解として、ソフトの立ち上げや各操作への反応といった基本的な部分のスピードを求めるならCPUが大事で、動画や3Dも扱うならGPUも大事ということで正しいでしょうか?

ざっくりとなら、その認識で大丈夫です。イラスト制作という用途に限るのであれば、どちらかと言えばCPUの方が大事ですね。
── なるほど。ほかにPC選びのとき、注目すべきスペックの項目はありますか?

あとはメモリとストレージですね。メモリは、今使っているデータを一時的に広げておく場所のことで、複数アプリを同時に開けるかどうか、大きなファイルを扱っても固まらないかどうか、レイヤー数・タイムラインの余裕などに影響します。また、ストレージには、データの出し入れを素早く行う倉庫であるSSDと、大量保存向けの倉庫であるHDDの2種類があります。
ディスプレイはここをチェックしよう
── ディスプレイについては、どんなところをチェックするといいでしょうか?

画面サイズ、解像度、色域、光沢、リフレッシュレートの5つですね。
── 画面サイズはともかく、それ以外の4つはわかるような、わからないような……。ぜひ詳しく知りたいです。

解像度は、どれだけ細かく表示できるか、つまり線や文字、エッジをシャープに見せてくれる度合いで、クリエイティブ用途であればWQHD以上が理想的ですね。色域は、「どこまでの色を再現できるか」ということです。
光沢は名前の通りですが、ディスプレイには画面に光沢があるものと無いもの(非光沢)があります。光沢は発色が鮮やかに見える一方で映り込みが起こりやすく、長時間の作業には不向きな場合があります。
イラスト制作などのクリエイティブ用途では、映り込みが少なく安定した視認性を保てる非光沢ディスプレイがおすすめです。
リフレッシュレートは、1秒間に画面を何回更新できるかを決めるもので、カメラ移動や回転の滑らかさなどに影響します。イラスト制作というより、動画制作や3Dモデリングにおいて重要です。
PCショップでどう相談したらいいの?
── SAIやCLIP STUDIO PAINTなど、一般的なペイントソフトを使ってイラストを描く場合、最低限必要なスペックを教えてください。

まず大切なのは、やはりCPUです。Windowsの場合、CPUのモデル名に「Intel Core Ultra 5」のように数字が入っていますが、この数字が5、できれば7のものがオススメです。ペンの反応速度など、基本的な動作に関わってくるので、CPUは妥協しないほうがいいと思います。
── なるほど。そのスペックを大前提として、ケース別でも質問させてください。100枚など、かなり細かくレイヤー分けする人はどういうふうにPCを選ぶのがいいでしょうか?

細かくレイヤー分けするなら、いわば「作業台の広さ」に当たるメモリが重要になってきます。最低でも16GB、できれば32GBあるとより安心ですね。逆にいくら安価でも8GBだと厳しいかもしれません。
── イラストを描くときに3Dモデルも用いる人は、GPUも重視したほうがいいのでしょうか?

── イラストだけでなくマンガも描くなら、PC選びもまた変わってくるのでしょうか?

マンガ制作の場合、ページが多く、工程も複雑なぶん、メモリがより重要になってきます。メモリは“作業机の広さ”のようなもので、原稿を何枚も広げるイメージです。イラストもマンガも描きたい場合はマンガ寄りの余裕を持たせたスペックがおすすめです。
── ここまでは趣味の創作を想定して質問してきましたが、プロデビューを視野に入れている場合、PC選びはどんなふうに変わってくるのでしょうか?

意識すべき特別な項目が増えるわけではなく、CPUなら7とか9、メモリなら64GB以上というように、ここまでの話を踏まえた上で全体的にスペックを上げていただく感じですね。
── このインタビューを読んだ方は、記事の内容を参考にしつつ、最終的にはPCショップで店員さんに相談しながら決めるのかなと思います。どのように相談すれば、希望通りの商品が見つかりやすいでしょうか?

目的別に「GALLERIA」のPCをオススメ
── 「GALLERIA」は、クリエイター向けのPCをいろいろ展開していますよね。イラストを描きたい人にオススメのPCを教えてください。

デスクトップPCだと、「GALLERIA XSC7A-IG-C」、ノートPCだと、「GALLERIA RL7C-R35-C5N」ですね。どちらも初心者から中級者まで使いやすいモデルとして展開しています。というのもCPUやメモリ、SSDなど各項目にバランスよく余裕を持たせた構成になっているので、「イラストを描きながら資料を開く」や「イラストを描きながらYouTube配信を見る」のように同時にふたつのことをしても重くなりにくいんです。

── イラスト以外の用途でもPCを使う機会が多い人にはうってつけですね。では、マンガを描きたい人にオススメの「GALLERIA」のPCは何でしょうか?

デスクトップPCだと、「GALLERIA XSC7A-R56-C」、ノートPCだと、「GALLERIA RL7C-R45-C5N」です。マンガ制作は、複数のページを開いて作業することも多いので、メモリは32GBは欲しいですね。ノートPCの「GALLERIA RL7C-R45-C5N」のほうは基本構成だと16GBメモリなのですが、32GB以上にカスタマイズすることも可能なので、ぜひそうしていただければと思います。
── 近年はVRチャット人気により、「アバターを自作してみたい」という人も増えてきています。3Dモデルの制作に向いたPCについても教えてください。

VRチャット向けの小物やアバターを作るということであれば、「GALLERIA XSC7A-R56T16G-C」ですね。3Dモデル制作では、「リアルタイムでどう表示されるか?」といったチェック作業が多くなってくると思うので、GPUを重視して選びました。
── 動画制作向きのPCはどれでしょうか?

こちらは2つ紹介させてください。まず実写の映像にカット編集などをかけたりテロップを乗せたいといったことであれば、「GALLERIA XSC7A-R56-C」ですね。ただアニメーション制作や4K映像の編集となると、さらにハイスペックな「GALLERIA XDC7A-R57T-C」のほうがよさそうです。
イラストと比較して、動画制作はPCにとって、さらに「重い」作業になってくるので、メモリやGPUが大切になってきます。

デスクトップPCは、同じデザインでブラックとホワイトの2色展開
── 「GALLERIA」ではゲーミングPCも豊富に取り扱っていますが、クリエイター向けPCとスペック面でどのように異なるのでしょうか?

ゲーミングPCだと、「フレームレート」といって、1秒間の動画を何枚の静止画で構成するかの値が大事になってきます。このフレームレートが高いほど、ゲーム中の瞬間的な描写をなめらかに楽しむことができます。一方、クリエイター向けPCだと、瞬間的なことよりも、「長時間、安定して正確に処理する」方向が求められる。大きな違いとしては、そこですね。
イラコンを続ける理由
── 「GALLERIAイラストコンテスト」は、今回で6回目です。「GALLERIA」がイラストコンテストを継続して 開催する狙いとは、何なのでしょうか?

もちろんGALLERIAを知ってもらえたらという気持ちもありますが、クリエイター向けPCを展開するブランドとして、「イラストを描く方がもっと増えたらいいな」という願いがあります。「GALLERIAイラストコンテスト」が皆さんの創作のひとつのきっかけになっていたら、こんなに嬉しいことはありません。
実際に「イラコンをきっかけに久しぶりに描いてみた」、「お仕事に繋がった」という感想を見かけると、開催していてよかったと心から思います。
── 「第6回GALLERIAイラストコンテスト」について教えてください。

今回のテーマは、「スイート」と「ビター」です。ご自身の思う「これがスイートだ! これがビターだ!」という作品を自由な感性で応募していただければと思います。
「GALLERIAイラストコンテスト」は2部門開催が特徴でもあるのですが、両部門応募してくださる方も多く、とてもうれしく思っています。 ぜひ、両部門への応募にもチャレンジしてみてください!
また、募集開始から2週間以内に作品を応募してくださった方を対象とする「アーリー投稿チャレンジ」を実施しているほか、第5回コンテストからは受賞枠を増やしてパワーアップしたので、皆さんにより多くのチャンスをご提供できるはずです。
── 「GALLERIAイラストコンテスト」は受賞の枠がとても多いですよね。「自分のイラストをたくさんの人に見てもらいたい」という人にはぴったりのコンテストです。

手前味噌でお恥ずかしいんですが、どうも「GALLERIAイラストコンテスト」は業界内でなかなか注目されているようで……。受賞者の方が当社とは別の企業さんとお仕事をなさっていたのでお話を聞いてみたら、「イラコンをきっかけに依頼が来た」とのことでした。そういう意味では、プロを目指している方にもオススメのコンテストなのかなと自負しています。今回も皆さんのご応募、楽しみにしています!

